PH Artichoke(アーティチョーク)は世界的照明デザイナー、ポール・ヘニングセンが1958年、デンマークで発表した北欧ペンダント照明の傑作です。
72枚にも及ぶマルチシェードは、内包された電球の光を連鎖的に反射し合い、現代のシャンデリアとして空間を彩ります。
100種類以上のパーツから成り、一台の生産に25人の熟練工が必要とされる重層的な工芸美は、まさにPHランプの最高峰ともいうべきものです。
PH アーティチョークは1957年、コペンハーゲンの湖を臨むレストラン「ランゲリニエ・パヴィリオン」のため設計され、その格調高いデザインから、権威や威厳を示すシンボルとして様々な場所に設置されるようになりました。
デンマークでは銀行、法律事務所、省庁の建築で採用されています。
PH アーティチョークは吊られる場所が住宅であれ、豪奢なコンサートホールであれ、あらゆる場所の光を調律し、空間ごとに比類ない気高い雰囲気を醸し出します。
●光源:E26 白熱電球クリア 200W(Ra100)●寸法:Φ480 × H465 全長・4150mm 11.0kg●素材・仕上:ハンドメイド・マットガラス、スチール●ボルト取付型※取付には電気工事が必要です。
※価格には工事費用等は含まれておりません。
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空間の象徴として厳かに佇むモダンシャンデリアの最高峰100種類以上のパーツから構成され、熟練のクラフトマンにのみ生産が許される、工芸美のモダンシャンデリア、PH アーティチョーク。
伝説的デザイナー、ポール・ヘニングセンによる数百を超える照明群「PHランプ」の頂点にして、未だ照明史において並ぶものがない圧倒的存在感の傑作照明です。
繊細なカーブを描く72枚の羽根は、空間の雰囲気を左右する照明効果に加え、あらゆる時間、角度から見て美しいモニュメントとしての役割も担っています。
PH アーティチョークは、昼夜を問わず美しい佇まいを見せる彫刻的な照明器具として設計されました。
正確に配置された72枚のシェードは、光源の光を連鎖的に反射し合い、暗闇では幻想的な存在感を持って浮かび上がり、陽光の中ではその彫刻的なフォルムを爽やかに煌めかせます。
どの角度から見ても不快な眩しさのない光や、なだらかな配光といったPHランプの特徴は継承しつつ、空間を美しく華やかにする照明として存在感を発揮します。
PH アーティチョークには色、大きさ、光源の異なる豊富なバリエーションがあります。
カラーは鋼塗装仕上げのブラック・ホワイトに加え、光沢・非光沢のステンレス、美しい色合いの銅・真鍮、そしてハンドメイドガラスのシェードを採用したマットガラスの計7色。
サイズは一般住宅でも使いやすい直径48cmのものから、大空間の吹き抜けなどに採用される最大径の84cmまで4サイズがあります。
光源は白熱電球と、LED光源の2タイプがあり、LEDの色温度によりさらに2つに分かれます。
2700Kは温かみある電球色。
くつろぎの空間におすすめです。
3000Kは暖色系のホワイト。
中立的なカラーのため公共空間に向いています。
湖畔のカーテンウォールを照らす象徴的存在PH アーティチョークは1957年、コペンハーゲンの湖を臨むレストラン「ランゲリニエ・パヴィリオン」で、テーブル席の上に吊るされる照明として設計されました。
建築家エヴァ&ニルス・コッペルがヘニングセンに与えた条件は次のようなものでした。
空間を象徴するシャンデリアのような器具であること建築の外から見ても美しいデザインであることディナーテーブルに置かれる照明の光と競合しないこと華やいだ雰囲気とあたたかみある光を醸し出すこと消灯時も美しいことヘニングセンはこの難題に情熱をもって取り組み、彼が1927年ー31年にデザインしていた7枚のシェードを持つガラスペンダント「PH セプティマ」を原型にコンセプトを発展。
わずか3か月でPH アーティチョークを完成させました。
照明の歴史を変えた3つのペンダント照明1958年はモダン照明を語る上で欠かせない、記念碑的な年となりました。
デンマーク美術館では「Glass, Light and Colours」展でPH スノーボール、PH 5が。
ランジェリン・パヴィリオンではPH アーティチョークが人々の前に姿を現し、その後のモダン照明の方向性を決定づけた3つのペンダント照明が同じ年にその名を連ねています。
Poul Henningsen / ポール・ヘニングセン20世紀を代表する照明デザイナー、ポール・ヘニングセン。
1894年デンマークに生を受け、生涯を通して200種類以上の照明を生み出しました。
ヘニングセンは明るさのみを追求する機能照明から、人の生活に快適さや福利をもたらす「良質な光」を追求する照明へと舵を切った最初期のデザイナーであり、それゆえに「モダン照明の父」と呼ばれます。
光の色、グレア、陰影といった照明の基本事項をキーワードとしたヘニングセンの光に関する考察は、今日の照明文化においても尚、重要な意義を持ち続けています。
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